w.l.b.Dillingerとは

木と革と真鍮。

全てに共通するのが経年変化により宿る深みのある特有の美しさ。日々の中で使い込む毎に自分色に形づき艶が上がり日増しに愛着が湧き手と生活に馴染む。

仕事と趣味でレザー商品を製作しておりました。その後もレザー好きは変わらず、そんな中なかなか欲しい製品に巡り会えず自分の為だけにと一点物ばかりを製作しておりました。自分が欲しい物を自分が欲しい時に自分が欲しいだけ日常用に製作しておりましたが、今の時代ありがたい事に共感して頂ける一部の声も有り、改めて大変喜びを感じました。そんな中一度全て一からでもなく誰にも言わず全くのゼロから好きにやってみようと思い、物事のあのゼロからの初期衝動にもう一度触れる為この度こちらをオープンする事に致しました。

好きな物を好きな様に好きなだけ創る。

全ての工程を一人で作業しており、また私の拘りで昔ながらの足踏み式のヴィンテージミシンや手回し式のアンティークミシンを使用しひとつひとつ時間をかけ丁寧に製作しておりますので決して大量生産は出来ません。なぜあえて非効率なアンティークのましてやモーター式でもなく足踏み式のミシンで造るのか。それはただ単純に、好きだからです。主観かもしれませんが、私は足踏み式のミシンで縫うと何故か作品自体に温かみが宿る様な気がしています。真空管アンプを通してレコードを聴く感覚と似ているかも知れません。また針が落ちる速度と革を送るタイミングが合致して乗って来たあのリズミカルな瞬間が、単気筒のバイクのトコトコ感や加速感に似ていて静かなのにうるさい鼓動を感じミシンに乗っている様な楽しい気持ちになるからです。

このミシンが活躍していた時代の空気感を想い糸目が大きくなったり小さくなったり疎らな部分や時に荒々しく少し不揃いな所も含め当時の時代背景や先人のクラフトマン達の試行錯誤と重ね一針一糸に思いを込め大切に堅牢に頑丈にお造りさせて頂いております。

勿論素材も厳選しております。拘りはあえて表面、背面、底面、パーツ等を異なった革(タンニン鞣し・クロム鞣し・コンビ鞣し等の鞣し方法も、牛革・馬革・羊革等の素材も、染料・顔料の色付けの方法も)を組み合わせて使用し製作しております。しかしただ単純に並べて有り革を繋ぐのでは無く、もちろん革質色目シボ厚み強さ伸び絞まり等この商品にはここを落とし込もうと相性は都度熟考しております。

豪快でワイルドな部分、繊細でデリケートな部分と対極を共存させひとつの商品にしておりますので双方にしか無い持ち味と革それぞれの表情のエイジング具合の強弱も十分楽しんで頂ける事と思います。

タンニンの部分は如実に、クロムの部分は大人しめに、これは決してどちらが良い悪いではなく好みの問題です。こちらはレザーラバーにとって永遠のテーマと言っても良いのではないでしょうか。昨今のフルベジタンニンのヌメこそが正義。という風潮がある様に伺えますが確かに私も長年その魅力に惚れ込んで止みません。が時にクロムの上品で艶やかな端麗さに目が醒めるのも事実です。よって個人的には適材適所だと考えております。

同じ型は製作しますが、革の特徴や個性がそれぞれ異なりますので、またレザーバッグには裏地が無い(付けない)商品が多くありますが w.l.b. Dillingerのバッグには必ず裏地が付きますので、その作品のインスピレーションでライニングも厳選しており、基本的には全ての製品は一点物と考えております。商品と言うよりも、ファッションと言うよりも、ステッチの間隔、革の表情、個体差、量産には無いそれぞれ一点物の=作品。革ARTを連れ出して歩くと言う感覚でも楽しんで頂きたいです。あくまでも取れる時に取れる分だけのスタイルで生産していますので出品の頻度は多くはありません。オーダーも一切受け付けておりません。大勢の方に購入して頂かなくても構いません。ただこのページを見つけて一度でも目にして頂けた方皆様には心よりの感謝を申し上げます。
こんな我儘なスタイルですが、その分を価格に反映させ相場よりも極めて抑えた設定を方針にしております。

今はAIを用いてモデルや背景を選択し商品の見映えを良くするのは簡単ですが、せっかく心を込めたハンドメイドで作った作品なのに最後の段階がその手法では全てが嘘くさく台無しになると感じ、カメラの技術はありませんが傷や革の質感、仕上がりに偽りが無い様web shopだからこそ正直に、こちらに掲載しております商品は全て自分で撮影した写真しかあげておりません。間違い無くこの画像の実物を商品でお送りいたします。

袖を通す度毎回心が沸くレザージャケットの様に、持ち出す時肩に掛けたらなぜか毎回ビッっとくる、街で世界でまだ誰も知らない、あれどこのだろう?と思って頂けるプロダクトを心掛けておりますので人と同じで安心する人では無く、一通り観てきた、でもまだ何かがもの足りない。そんな少しだけまだ不良のLadies & Gentlemen に手にして頂きたく思います。少し変わったやり方ですがそんな製品を気に入って頂ければ幸いに思います。

木製のアンティーク家具の側に置いてウイスキーを飲みながら眺める。そんなひと時に。

木と革と真鍮。woods & leathers & brasses.

宜しければ是非お付き合い下さい。


              w.l.b. Dillinger
        (ダブル.エル.ビー.ディリンジャー)